シロアリ防除の意味は、シロアリを防ぐ「予防」と、シロアリを殺して取り除く「駆除」の両方の意味です。床下を点検し、シロアリ被害の有無で、予防コース・駆除コースかが判別されます。

防蟻剤とは、シロアリを防ぐための薬剤です。現在の防蟻剤は、安全性の高い薬剤（人にもペットにも優しく）に変わってきています。そしてシロアリに対して「忌避性のないもの」になっています。

「忌避性のないもの」= シロアリが嫌わないもの ということです。
シロアリが嫌がる成分で作られているものを防蟻用に使うと嫌がって逃げられ、あちこち被害が拡大してしまう恐れがあるからです。

住宅で暮らしている人間やペットに少しでも安全な薬剤に変わってきています。
ネオニコチノイド系（クロチアニジン、チアメトキサム等）、ピレスロイド系（ベルメトリン等）、ホウ酸系、フェニルピラゾール系（ピリプロール）です。そのほかに天然系の天然ピレトリン（除虫菊エキス）天然ヒバ油（ヒバ精油ヒノキチオール）などもあります。

住宅の防腐防蟻処理は、「法律（建築基準法）による義務」となっています。 地面から1m以内にある建物の構造に関わる基礎の部分には、防腐防蟻処理を施さなくてはならない義務があります。住宅にとって最重要な土台・基礎部分がシロアリの被害にあうと修復は（費用・期間）かなり厳しくなります。